認知症を予防するための「IROOP(アイループ)」というインターネット登録システムをご存知でしょうか?
この登録システムは、認知症予防のための健常者向け情報登録システムで、国の認知症施策推進総合戦略である新オレンジプランに基づき、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターにより運営されています。
日本では、2025年には団塊の世代が75歳を迎え、実に国民の4人に1人が75歳以上という社会が到来します。
これに伴い認知症人口も2012年時点での462万人から700万人にまで増加することが予測され、予備軍を含めると相当数に上ると推計されています。このため、認知症、特にアルツハイマ一病に対する対策が急がれています。
しかし、実際には、認知症の発症を予防するための方策を見つける研究や、認知機能の改善が期待される薬の効果を確かめる治験が計画されても、その有効性を検証するに適した人に参加募集案内をすることが難しいなど、研究はあまり進められていないのが現状です。
「IROOP」は、こうした状況をふまえ、日本全国の40歳以上の健康な人を対象に、インターネット上で登録者を募集するシステムです。
登録すると、基本情報を入力後、初回アンケート(約160項目/所要時間約25分)に答え、以後、6ヵ月ごとに定期アンケート(約145項目/所要時間約20分)への回答をいただいた上で、簡易な記憶力のチェック「IROOPあたまの健康チェック」(所要時間約15分)を、専用フリーダイヤルを通じて無料で受けることができます。
「IROOP」に登録するメリットとして、
(1)健康コラムとしてさまざまなジャンルからの最新情報が届けられる
(2)簡易認知機能検査による健康チェックが定期的に受けられる
(3)認知症の発症を予防するような臨床研究や認知症に対する薬の臨床治験に関する情報が提供される
などがあります。
欧米では、「IROOP」同様にインターネットを用いた健常者レジストリや、アルツハイマー病の予防研究や治験を促進するレジス卜リが構築され運用されつつあります。「IROOP」はこれらのレジストリと協調していくことになっており、国際的にも大きなものであると言えます。
これまで、明確な対処法や予防策が少ないというイメージのあった認知症対策ですが、最近の研究では、様々な予防策や認知機能低下のリスク要因などが提示されてきています。
ご自身や大切なご家族の健やかな暮らしの為に、わたしたち国民ひとりひとりが最新の正確な情報を基に、日々の生活の中であたまの健康を維持できるような環境づくりを目指すことが求められて来ているのではないでしょうか。
もしIROOPにご興味がございましたら以下のリンクよりアクセスできます。
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IROOP(アイループ)ホームページ