サービス付き高齢者向け住宅の「現状と課題」

今回のハーウィルシニアレジデンス通信では、サービス付き高齢者向け住宅の「現状と課題」とそれらを解決するための「今後の方向性」が、国土交通省が「サービス付き高齢者向け住宅運営情報公表システム説明会」で発表されましたのでお知らせさせていただきます。

 

1.サービス付き高齢者向け住宅の現状と課題

(1)立地について

地価の安い郊外部に立地する場合も多く、郊外や公共交通機関・医療機関へのアクセスが悪い地域などに立地した場合、必要なサービスが受けにくく、利便性が低下するおそれがある。

 

(2)居住空間について

・25㎡未満が約8割を占めるなど居室面積が狭く、浴室などが共用のものが大半である。

・共用部分の空間のルール化もされていない。

 

(3)サービスについて

・見守りサービスの人員体制や資格にバラツキがみられる

・約97%が食事提供や入浴等の生活支援サービスを提供。有料老人ホームとの制度の違いやサービスの内容が分かりにくいおそれがある。

・約77%に高齢者生活支援施設が併設されているため、、囲い込みや過剰な介護保険サービス提供のおそれがある。

・将来的な入居者の要介護度の重度化等への対応に課題がある。

・低所得高齢者の入居費用の負担は困難な場合がある。

 

2、サービス付き高齢者向け住宅の今後の方向性

厚生労働省は上記のことに対して次の対策を打ち出しました。

(1)立地について

・計画等に基づく立地誘導の促進

(2)居住空間について

・空間の質の高い住宅の供給促進や共用空間のあり方検討(夫婦向けの供給促進、ガイドライン策定等)

 

(3)サービスについて

・状況把握・生活相談サービスの提供体制の強化(提供体制のあり方検討、先導的取組みの支援等)

・地域における生活支援サービスの提供体制の確保(地域支援事業によるサービス提供促進等)

・入居者等による住宅の運営への関与(運営懇談会)

・空き家を活用した低所得高齢者向け住宅の供給(空き家を活用した低廉な住宅供給の仕組み検討、住居費支援等)

 

以上のことから国土交通省は「サービス付き高齢者向け住宅」と「有料老人ホーム」を明確に区別し、あくまでもサービス付き高齢者向け住宅は「施設」ではなく「住宅」として整備していこうという方針がうかがえます。

 

白馬メディケアサービス株式会社が運営するサービス付き高齢者向け住宅「ハーウィルシニアレジデンス」は施設ではなくあくまでも住宅です。お部屋にキッチン、浴室、トイレを完備しておりご自身の生活スタイルに合った多彩な暮らしをしていただけます。

 

今後も「ハーウィルシニアレジデンス」では、入居者の方の「こころとカラダにうれしい暮らし」を実現できる住宅を提供していきます。