今回のハーウィルシニアレジデンス通信では、2021年6月末のサービス付き高齢者向け住宅の現状について
お送りさせていただきます。
まず、居室面積についてのデータになります。サービス付き高齢者向け住宅では原則居室面積は25㎡以上と
定められています。これはサービス付き高齢者向け住宅があくまでも「施設」ではなくあくまでも「住宅」
であるという基本理念からの定めとなっております。しかし、一定の要件を満たす場合に限り、特例として
25㎡未満の居室面積でも認められております。
2021年度6月末のサービス付き高齢者向け住宅の居室面積は以下の通りになっております。
※サービス付き高齢者向け住宅登録の動向2021.6.30 現在 一般社団法高齢者住宅協会より抜粋
上記の表をみると居室面積が18㎡と19㎡のタイプが全体の59.5%を占めており、24㎡以下の居室が全体の
77.7%を占めています。原則の居室面積が25㎡以上のタイプは全体の22.3%となっております。
この動向を見るとサービス付き高齢者向け住宅の「施設化」が進んでおり、本来の高齢者が安心して住める
「住宅」という当時の構想とは異なるサービス付き高齢者向け住宅が多くなっていることが考えられます。