ハーウィルシニアレジデンスは、ペットと一緒に暮らすことができるサービス付き高齢者向け住宅です。現在、埼玉県のさいたま市(南区・北区・緑区・桜区)、越谷市、上尾市、久喜市、南埼玉郡宮代町に全部で10か所ございます。ペットを飼っている高齢者の方々や新しくペットを飼ってみたいという方には、うれしいサービス付き高齢者向け住宅です。
現在、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどに引っ越しするとペットを手放さなければならない場合がほとんどです。
そこで、ハーウィルハーウィルシニアレジデンスはペットを飼っている高齢者が、引き続きペットを飼うことができるお部屋をご用意しました。
ただ、ペットが好きな方もいれば、ペットが苦手という方もいらっしゃいますので、ペットが飼えるのは1階の一部に限定しており、ペットが苦手な方との棲み分けをしております。
(1) 認知症・要介護状態の防止
ペットを飼うことは、認知症・要介護状態の防止につながります。その大きな理由は次の2つの理由です。
①散歩による健康増進
年齢を重ねていくと外に出る用事が少なくなり、家の中で過ごす時間が長くなります。しかし、ペットの散歩は、定期的に外に出て運動する大きなきっかけになります。運動することで筋力が鍛えられ、介護が必要な状態になることを防ぐことができます。
②閉じこもりの防止
認知症の状態になる大きな理由の一つに閉じこもりがあります。閉じこもることで人と交流する機会がなくなり、脳への刺激が少なくなることが原因です。しかし、自分以外の存在であるペットと一緒に暮らすことは、生活の刺激になり、認知症の防止に繋がります。また、ペットがそばにいると、散歩のときに近所の人と交流ができる可能性が高くなります。現にハーウィルシニアレジデンスでは、ペットをきっかけに入居者同士の交流が生まれることが多くあります。
(2) 生きがいづくり
一般的に高齢期は、親族や知人との死別・健康的な衰えなどがあり、人生の中で衰退や喪失が目立つ時期とされています。高齢期を充実したものにするため、「生きがい」を見つけることは非常に重要なことです。ペットを飼うことは、高齢者にとって大きな「生きがい」の一つになります。ただし、ペットを飼っている高齢者にとって、ペットと離れ離れになるのは、大きな喪失感に繋がることもあります。
上記の表によると、60歳から69歳の36.4%、70歳以上の方の24.1%が何かしらのペットと一緒に住んでいることになります。2010年度における70歳以上の方の人口は、約2,062万人となっております。その24.1%となると約496万9,000人の70歳以上の方がペットと同居していることになります。
しかし、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどでは、ペットと一緒に暮らすことができない場合がほとんどです。ご家族と暮らしている方もいらっしゃるので単純には言えませんが、多くの方がサービス付き高齢者向け住宅や高齢者施設に移動する場合にペットを手放さなければならなくなっています。
上記の表は、65歳以上でペットを飼っている人が、ペットを飼ったことによって得たと感じる効能についてのアンケート結果になります(『平成25年度 全国犬・猫飼育実態調査』一般社団法人 ペットフード協会 調査)。アンケート結果によると「情緒の安定」「孤独感の解消」が、65歳以上でペットを飼っている人全体の4割超、「運動量が増えた」が全体の4割近くになっています。
上述の『ペットと暮らすメリット』でご紹介した通り、「情緒の安定」「孤独感の解消」は認知症の予防に、「運動量の増加」は、介護予防に大きな効果が期待できます。
上記の表は、カルフォルニア大学公衆衛生学教授「ジュディス・M・シーゲル博士」が、高齢者約1,000人に対してペット(犬)と通院回数に関するアンケートをとった結果になります。
表の結果としては、犬を飼っている人は飼っていない人に比べ、通院回数が1年あたり1.75回、つまり16.8%も低いという結果が出ました。これは、ペットを飼うことで得られる「情緒の安定」「孤独感の解消」「運動量の増加」が大きく関係していると考えられます。