場所：ハーウィル東武動物公園 音や映像でなつかしい時代を思い出す「回想法」。これは、脳を活性化させ、認知症や介護の予防に、さらにうつ状態の改善にも効果があるそうです。昨年ハーウィル東岩槻のイベントで大好評だったと聞き、ハーウィル東武動物公園にも「日本回想療法学会」のメンバーで「レミニシャン」の方を講師にお招きしました。事前の打合わせで入居者のみなさんの平均年齢や志向などをしっかりチェックして、みなさんにピッタリの素材を用意してきてくれました。
早速、プロジェクターには懐かしい映画やニュース映像が映し出されます。「わー」「なつかしい！」と、みなさん映像にスグに釘付け。「これ、知ってる人？」、「当時は何をされていましたか？」と問いかけながら進めていきます。映った昔の冷蔵庫やポット、キッチンの様子には「今とはまるで違うわよね〜」としみじみ。「あんなファッションが流行っていたわね」「この映画スター大好きだった」と、普段は口数が少ない入居者の方もいつもより饒舌に！ 映像だけでなく、音も記憶のスイッチを押してくれます。音を聞いて何かを当てるクイズもありました。洗濯板でごしごし服をこする音。ポットが沸騰し湯気がシュワッとでる音。蓄音機がジジジーと周りはじめる音など。どれも忘れがたい昭和の生活音で、みなさん全て正解！さすがです。その後、なつかしい歌もみんなで歌いました。銀座カンカンむすめ、悲しき口笛、東京ガール。そして昭和歌謡の定番「あゝ上野駅」では思わず目頭を押さえる方も。故郷から東京にやってき当時のことが蘇ったのでしょう。泣いたり、笑ったり、それぞれに思い出に浸る時間を過ごしました。確かに脳が活性化されたようで、みなさんスッキリとして表情になりました。